東京の地下鉄を支える縁の下の力持ち「馬込車両検修場」に注目!
東京都心を縦横無尽に走る都営地下鉄。その中でも、特に都営浅草線を利用している方にとって欠かせない存在が「馬込車両検修場(まごめしゃりょうけんしゅうじょう)」です。日々の通勤やお出かけを支える列車たちは、どこで整備され、どんなふうに管理されているのでしょうか? 今回は、そんな都営浅草線の裏方で活躍する馬込車両検修場にスポットを当ててご紹介します。
馬込車両検修場とは?
馬込車両検修場は、東京都大田区に位置する東京都交通局の車両基地です。主に都営浅草線の車両の点検・整備・修理を行っており、いわば「地下鉄の病院」のような役割を担っています。
開設は1968年、都営浅草線が西馬込駅まで延伸された際に整備されました。西馬込駅のすぐそばにあり、駅の北側から見下ろすと、その全貌が広がっています。地上にある施設なので、外からでも列車の出入りや点検の様子を垣間見ることができ、鉄道ファンにとってはたまらないスポットでもあります。
どんなことをしているの?
車両基地と聞くと、単に列車を停めている場所と思われがちですが、実際は非常に高度な作業が行われています。たとえば…
日常点検:ブレーキの利き具合、ドアの開閉、照明や表示のチェックなど。
定期検査:車両ごとに決められた周期で、車輪の磨耗具合やモーターの状態、床下機器の動作確認などを実施。
修理・改造:不具合が見つかった場合の修理はもちろん、新しい設備の導入や塗装の更新なども行います。
こうした作業を担っているのは、熟練の技術者たち。安全運行の裏には、彼らの見えない努力があるのです。
一般公開や見学会も?
実は馬込車両検修場は、年に一度程度、一般向けの「車両基地公開イベント」を開催しています。普段は立ち入ることができない施設内を見学できる貴重な機会で、鉄道ファンはもちろん、親子連れにも人気です。
イベントでは、車両の下にもぐる体験、洗車体験、運転台の見学など、普段は味わえない体験が盛りだくさん。都営地下鉄の新旧車両を間近で見比べることができるのも魅力です。
(※ただし、開催は不定期で、事前応募制の場合もあります。最新情報は東京都交通局の公式サイトをチェック!)
馬込という場所の魅力
ちなみに、馬込周辺は静かな住宅街でありながら、文士村としても知られる文化的な地域。車両基地の見学とあわせて、少し足を延ばして散策するのもおすすめです。歴史好きにも楽しめるエリアですよ。
おわりに
馬込車両検修場は、まさに東京の交通インフラを支える「縁の下の力持ち」。普段、私たちが何気なく利用している地下鉄の安全性や快適性は、ここで働く方々の技術と情熱によって保たれているのです。
電車に乗るとき、ふと「この車両も馬込で整備されたのかな?」なんて思いを馳せてみると、いつもの通勤路がちょっと違って見えるかもしれません。