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池上本門寺で感じる「命の響き」

東京の静寂を歩く ― 

東京・大田区の高台に、都会の喧騒を忘れさせてくれる場所があります。日蓮宗の大本山、池上本門寺(いけがみほんもんじ)。開山から700年以上の歴史を誇り、四季折々の自然とともに、訪れる人の心を静かに包み込む名刹です。


■ 日蓮聖人が入滅した地

池上本門寺は、鎌倉時代の弘安5年(1282年)に日蓮聖人がこの地で入滅されたことに由来します。当時、熱心な信者であった池上宗仲の屋敷で病に伏していた日蓮聖人は、10月13日に61歳で生涯を閉じました。その翌年、弟子たちによって宗仲の屋敷跡に寺が建立され、これが本門寺のはじまりとされています。

境内には、日蓮聖人のご臨終の間を再現した「祖師堂」や、聖人を祀る「大堂」があり、訪れるたびにその荘厳な空気に心が引き締まります。特に10月の「お会式(おえしき)」の時期には、全国から数十万人の信徒や観光客が集まり、夜空を彩る万灯練行列は圧巻の一言。灯の波がゆらめく参道は、幻想的でありながらもどこか人の温もりを感じさせます。


■ 東京の名景 ― 五重塔と石段の風情

池上本門寺のシンボルといえば、国の重要文化財にも指定されている五重塔。慶長12年(1607年)に建立されたこの塔は、関東に現存する最古の五重塔として知られています。朱塗りの塔身と、緑豊かな木々とのコントラストが美しく、晴れた日には東京湾まで一望できるスポットでもあります。

眼下に広がる町並みと、清々しい風が迎えてくれます。少し息を切らしながらも、登りきったときの達成感は格別。早朝や夕方には、散歩を楽しむ地元の人たちの姿も見られ、どこか“生活に溶け込んだ聖地”という印象を受けます。


■ 四季を感じる境内

春は桜、初夏には新緑、秋は紅葉、冬は澄んだ空気とともに静寂が訪れます。特に春の桜は見事で、石段を覆うように咲き誇る姿はまさに絵画のよう。桜のトンネルをくぐり抜けながら本堂へ向かう時間は、都会にいながら小さな旅に出たような気分を味わえます。

また、境内には多くの文化財や著名人の墓所も点在しており、俳優・勝新太郎や歌手・村田英雄など、昭和のスターたちが眠る地としても知られています。彼らの墓前には、今もファンが訪れ、静かに手を合わせる姿が絶えません。



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